072-242-4182

一般歯科とは

「歯がズキズキと痛む」「急に歯がしみるようになった」などのお悩みに対応している診療科目です。
一般的にはむし歯や歯周病治療に対応しています。保険診療以外にも、患者さまのご要望に応じて様々な被せ物・詰め物をご提案できる自由診療もご用意しています。
患者さまがご納得できる治療の進め方を一緒に考えていきますので、困っていることや悩んでいることがあればお気軽にご相談ください。

むし歯について

むし歯は、ミュータンス菌に代表されるむし歯菌が引き起こします。
お口の中に残った歯垢(プラーク)の中で、細菌が飲食物に含まれる糖質を分解し、酸を作り出します。この酸によって歯の表面(エナメル質)からカルシウムなどの成分が溶け出す現象を「脱灰(だっかい)」と呼びます。初期の脱灰であれば、唾液の持つ「再石灰化(さいせっかいか)」作用によって歯は修復されます。
しかし、糖分の摂取回数が多いなど、お口の中が酸性になる時間が長いと、脱灰のスピードに再石灰化が追いつかなくなります。
その結果、歯に穴が開き、元には戻らない「むし歯」へと進行してしまうのです。

こんな症状はありませんか?

  • 歯にズキッとした痛みを感じる
  • 歯の表面が白っぽく濁って見える
  • 歯の色が黒ずんできた
  • 冷たい飲食物で違和感がある
  • 歯の一部が欠けている、または穴が見える
  • 噛む動作で痛みが出る

むし歯の原因

細菌

むし歯は細菌の集まりであるプラーク(歯垢)によって引き起こされる疾患です。そのため、お口の中の細菌(歯垢)が多いほど発症リスクは高まります。日々の歯磨きで歯垢を取り除くだけでなく、歯科医院での定期的なクリーニング(歯石除去など)を受け、細菌の量をコントロールすることが予防の鍵です。

糖質

むし歯菌は、飲食物に含まれる糖質を栄養源にして酸を作り出します。間食の回数が多い、あるいは糖分を多く含む食品を頻繁に摂取すると、お口の中が酸性になる時間が長くなり、歯が溶けやすい環境が続いてしまいます。規則正しい食生活が予防につながります。

環境

歯の強さや酸に対する耐性には人それぞれ違いがあり、歯質がもともと弱い場合、むし歯が悪化しやすい傾向があります。

時間

飲食の回数が増えると、お口の中が酸性になっている「時間」が長くなります。唾液による再石灰化(修復)の時間が十分に取れないため、むし歯のリスクが高まります。特に唾液の分泌が減る就寝前の飲食や、その後の歯磨き不足は注意が必要です。

むし歯の進行・治療の流れ

CO初期のむし歯

状態
歯の表面が溶け始め、白く濁って見える状態(脱灰)です。
治療法
この段階では歯を削る必要はありません。歯科医院での高濃度フッ素塗布や、日々の適切な歯磨きを続けることで、歯の再石灰化(自然修復)を促し、健康な状態に戻る可能性があります。

C1エナメル質のむし歯

状態
むし歯が歯の表面にある硬いエナメル質にとどまっている段階です。黒い着色や小さな穴が見られる場合があります。
治療法
むし歯に感染した部分のみを最小限削り取り、コンポジットレジン(歯科用プラスチック)を詰めて修復します。

C2象牙質のむし歯

状態
エナメル質の内側にある象牙質まで進行しています。
象牙質はエナメル質より柔らかく、むし歯の進行が早まる傾向にあります。冷たいものや甘いものが「しみる」といった知覚過敏の症状が出やすくなります。
治療法
むし歯を削り取った後、範囲が小さければレジンを詰めるのが基本です。範囲が広い場合は、型取りを行って詰め物(インレー)を作製し、装着します。

C3神経に達したむし歯

状態
むし歯が歯の内部にある歯髄(神経や血管)まで達した状態です。歯髄が炎症を起こし(歯髄炎)、「ズキズキする」といった激しい痛みを伴うのが特徴です。
治療法
歯を残すために「根管治療(歯の根の治療)」が必要です。
感染した神経などを取り除き、根管内を洗浄・消毒します。
その後、薬剤を詰めて密封し、歯の機能を補うために被せ物(クラウン)を装着します。

根管治療について

C4歯の根っこまで達したむし歯

状態
歯の頭の部分(歯冠)がむし歯によって崩壊し、歯の根だけが残った状態を指します。神経が壊死して痛みを感じなくなる場合もありますが、根の先に膿が溜まり、再び強い痛みや腫れを引き起こすことも少なくありません。
治療法
多くの場合、歯を残すのは難しく抜歯の適応となります。
抜歯した後は、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどで失った歯の機能を回復させます。
CHECK

これからのむし歯予防を一緒にサポートします

むし歯は治した時点がゴールではなく、その先の管理が重要です。再びむし歯をつくらないために、当院では予防を重視した診療を行っています。日々の歯みがきだけでは行き届かない部分のケアをはじめ、むし歯になりやすさに応じた具体的なアドバイスなど、専門的なフォロー体制を整えています。「これ以上むし歯を増やしたくない」とお考えの方は、ぜひ予防を目的としたケアにお越しください。

予防歯科・定期健診

CHECK

治療後の見た目も大切にしたい方へ

むし歯の治療後に、「詰め物が目立つのが気になる」「自然な見た目にしたい」と感じる方は少なくありません。当院では、見た目の美しさだけでなく、しっかり噛める機能性にも配慮した審美歯科治療を行っています。白く自然な印象の素材や、長く使えることを重視した治療をご希望の方は、ぜひ審美歯科についてご相談ください。

詰め物・かぶせ物

CHECK

失った歯をしっかり噛めるようにしたい方へ

むし歯が進行して歯を失ったままにすると、食事のしにくさだけでなく、お口全体のかみ合わせに影響を及ぼすことがあります。当院では、しっかり噛める感覚と自然な見た目を重視したインプラント治療を行い、機能面・審美面の両方からお口の健康を支えています。

インプラント

根管治療について

むし歯が進行し、歯の中にある神経や血管まで影響が及んだ場合でも、歯を残すために行うのが根管治療です。歯の根の内部にある複雑な管から感染部分を取り除き、何度か洗浄と消毒を行って細菌をしっかり除去します。その後、薬剤を用いてすき間なく封鎖し、再感染を防ぎます。治療を終えた歯は強度が低下するため、土台を設けたうえで被せ物を装着し、噛む機能や見た目を補います。

根管治療が必要な状態

歯髄炎

むし歯は、歯の表面から少しずつ内部へ進行していく病気です。初期の段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないまま放置してしまったり、古い詰め物の内側で進行しているケースも少なくありません。こうした状態が続くと、むし歯菌が歯の中に入り込み、神経や血管が集まる歯髄に炎症を起こします。これを歯髄炎と呼びます。歯髄炎になると、冷たいものや熱いものが強くしみたり、刺激がなくてもズキズキとした痛みが続くようになります。自然に治ることはなく、放置すると歯の内部や周囲の骨にまで影響が及ぶことがあります。

根尖性歯周炎

歯の神経が、長く続く炎症や強い衝撃などによって機能しなくなると、歯の根の中に細菌が増殖しやすくなります。その細菌が根の先まで広がり、周囲の組織に炎症を起こした状態を「根尖性歯周炎」と呼びます。名称に「歯周炎」とありますが、歯ぐきの汚れが原因となる一般的な歯周病とは異なり、根管内に侵入した細菌が主な原因です。そのため、治療では歯の根の中を清潔にする処置が必要になります。症状が出にくい場合もありますが、膿がたまると歯が浮いたように感じたり、噛むと痛みが出ることがあります。進行すると、腫れや強い痛みを伴うこともあります。

根管治療の流れ

Step01

不良補綴物の除去・歯冠部の齲蝕除去

歯の中に細菌が侵入する原因となっている、むし歯や劣化した詰め物を取り除きます。

Step02

感染源の除去

「ファイル」と呼ばれる細かな器具を用い、炎症を起こしている神経や歯の根の中にたまった汚れを丁寧に除去します。

Step03

根管の消毒

根の中を専用の薬剤で洗い、細菌を抑える処置を行います。

Step04

貼薬

炎症を鎮める目的で、根の中に薬剤を入れて処置を行います。

Step05

土台の作成

根管治療を完了した後は、グラスファイバーや金属などを用いて土台を作り、その上に被せ物を装着する治療へ移行します。

歯周病について

歯周病は、歯垢(プラーク)の中の歯周病菌によって引き起こされる感染症です。
初期は歯ぐきの炎症(歯肉炎)から始まりますが、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。放置すると炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで及び、骨が溶かされていきます。歯がグラグラし始め、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
また全身の健康にも影響を及ぼすことが明らかになってきました。
「歯周病は歳をとってからかかる病気だから関係ない」と思っていませんか?実は、20代のころから多くの方は歯周病に罹患しています。
そのまま気づかずに長年ゆっくりと進行していくことで、症状が出始めるころにはかなり進んでいることがあります。

歯周病セルフチェック

Check01

歯ぐきが腫れる

歯ぐきが炎症を起こし、ふくらんだように見える状態
痛みがなくても、歯周病が進行しているサインであることがあります。

Check02

歯ぐきから出血する

歯ブラシやフロスを使ったときに出血があるのは、歯ぐきにトラブルが起きている合図です。
日常的に続いている場合は、早めのケアをおすすめします。

Check03

口臭が強い

歯周病菌が増殖すると、細菌が発生させる成分の影響で口臭が強くなることがあります。
本人には気づきにくい点も、この症状の特徴です。

Check04

歯ぐきが下がる

歯を支えている周囲の組織が弱ると、歯ぐきが後退し、歯が以前より長く見えるようになります。
その影響で知覚過敏が起こることもあります。

Check05

歯がぐらぐらする

歯周病が進行すると、歯を支える部分が失われ、歯がぐらつきやすくなります。
そのままにしておくと、最終的に歯が抜けてしまうこともあります。

歯周病の原因

歯垢(プラーク)

歯肉炎や歯周炎といった歯周病は、歯の表面に付着する歯垢(プラーク)が主な原因です。歯垢は多くの細菌が集まった状態で、酸素の少ない環境を好むため、歯と歯ぐきの境目にある歯周ポケットにたまりやすくなります。その中にいる細菌が出す有害な物質によって、歯ぐきに炎症が引き起こされます。

歯ぎしり・食いしばりの癖

就寝中に無意識のうちに歯をこすり合わせたり、日中に強くかみ締める習慣があると、歯や歯ぐきには想像以上の負荷がかかります。こうした力が繰り返し加わることで歯ぐきの組織は弱り、歯周病を発症しやすい状態になります。また、歯ぎしりや食いしばりの背景には、精神的な緊張やストレスが影響している場合も少なくありません。

歯ぎしり・食いしばり

歯並びが悪い

歯並びに乱れがあると、歯のすき間やくぼみに汚れが残りやすく、プラークが蓄積しがちになります。さらに歯ブラシが届きにくい部分が増えるため、十分に清掃できず、歯周病のリスクが高まります。加えて、親知らずの周囲や詰め物・被せ物のある部分も、炎症を起こしやすい傾向があります。

矯正歯科

喫煙習慣

ニコチンは体の免疫力を低下させ、血管を収縮させるため、歯ぐきの出血が起きにくく、症状に気づかないまま歯周病が進行しやすくなります。また、タールによるヤニは歯に付着し、歯垢や歯石がたまりやすい環境を作ります。さらに、喫煙者は治療後の回復が遅く、再発のリスクも高いとされています。研究では、非喫煙者に比べて歯を失う可能性が約2倍高いことも報告されています。禁煙を始めると、歯ぐきの健康改善も早期に期待できます。

歯周病がもたらす悪影響

成人の約8割が歯周病にかかっているといわれています。痛みを感じにくいため、自覚症状が出たときにはすでに進行しているケースも少なくありません。
特に40歳を過ぎると、歯周病によって歯を失うリスクが高まるため、早期の対策が大切です。

重度になると骨が溶ける

歯周病は症状に気付きにくく、気づいたときにはすでに進行している場合があります。
進行すると歯を支える骨が失われ、歯がぐらついたり抜けてしまうこともあります。

歯ぐきが出血する

歯ぐきからの出血は注意が必要です。
歯周病菌による炎症が原因で起きていることがあります。

いろんな病気と友達

歯周病は全身の健康にも影響します。
特に糖尿病とは深く関係しており、ほかにも認知症や動脈硬化、心疾患、さらには早産や低体重出産との関連も報告されています。

歯周病の進行について

歯肉炎

状態
歯周病の初期段階です。炎症が歯ぐきに限定されているため、赤く腫れたり、歯磨きの際に軽く出血したりしますが、痛みはほとんど感じません。
治療法
この段階ではまだ歯を支える骨は溶けていません。
歯科医院での専門的なクリーニングと、日々の適切な歯磨きによって健康な状態に戻すことが可能です。

軽度歯周炎

状態
歯肉炎が進行し、炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで達し、骨が溶け始めた状態です。
治療法
歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が深くなり、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。歯ぐきからの出血や腫れも見られます。ご自宅での歯磨きだけでは改善が難しく、歯科医院での歯石除去(スケーリング)などが必要です。

中等度歯周炎

状態
歯を支える骨の破壊がさらに進み、歯周ポケットも深くなります。歯がグラつき始め、硬いものがかみにくくなっている状態です。歯ぐきを押すと膿が出たり、口臭が強くなったりするなど、自覚症状が現れやすくなります。
治療法
歯周ポケットの奥深くに付着した歯石を取り除く処置が必要です。

重度歯周炎

状態
歯を支える骨の大部分が溶かされ、歯の根が露出していることもあります。歯のグラつきが非常に大きく、食事もままならなくなるのが特徴です。歯ぐきからの膿や出血も顕著です。このまま放置すると歯が自然に抜け落ちてしまいます。
治療法
他の歯への影響も考慮し、抜歯が選択される場合も少なくありません。
CHECK

再発を防ぐために、予防と定期健診が大切です

歯周病は一度改善しても、日々のケアや定期的な通院を怠ると再び進行しやすい病気です。
健康な状態を長く維持するには、毎日のセルフケアに加え、専門的なクリーニングや歯ぐきのチェックを行う定期健診が重要です。
早めに異変を見つけることで、症状の悪化を防ぎ、治療の負担も軽くできます。再発予防を目指す方は、ぜひ定期的な予防歯科の受診をご検討ください。

予防歯科・定期健診

CHECK

失った歯をしっかり噛めるようにしたい方へ

重度の歯周病で歯を失うと、そのままではかみづらさやお口全体のかみ合わせの乱れにつながることがあります。当院では、見た目の自然さとしっかり噛める機能の両方を重視したインプラント治療を行い、お口の健康を総合的にサポートします。

インプラント

親知らずについて

親知らずとは、一番奥に生えてくる歯で、正式には「第三大臼歯」と呼ばれます。近年はそもそも親知らずが存在しない方もいますが、親が知らないうちに生えてくるという由来からこの名前がついたと言われています。
親知らずは、まっすぐ正常に生えてこないことも多く、歯ぐきや顎の骨の中に半分埋まったまま、あるいは完全に埋まったままのケースもあります。このような状態では、歯ぐきの腫れや痛み、膿による口臭、さらには手前の歯との間にむし歯ができるなど、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。生え方によっては、手前の歯の根を圧迫して吸収したり、歯並びやかみ合わせに影響することもあります。
こうした問題を防ぐためには、親知らずの状態を正確に評価し、必要な処置を行うことが大切です。

こんなお悩みはありませんか?

  • 親知らずの周りが痛む
  • 親知らずを抜くべきか迷っている
  • 親知らずがまだ生えてこない
  • 親知らずの抜歯について悩んでいる
  • 抜歯の際のリスクが心配
  • 親知らずが歯並びに与える影響が気になる

親知らずに潜むリスク

「親知らずは早めに抜いたほうがよい」と聞いたことはありませんか?痛みのない親知らずを抜く必要があるのか迷い、そのままにしている方もいらっしゃるでしょう。では、なぜ親知らずは抜くことがすすめられるのでしょうか。
現代では柔らかい食事が増えた影響で、あごの骨の発達が十分でない方が多く、昔に比べてあごのスペースが小さくなっています。その結果、親知らずが正しい位置に生えず、斜めや横向きに生えてくることがあり、さまざまなトラブルの原因になることがあります。

隣の歯がむし歯になる

まっすぐ生えている親知らずでも、奥にあるため食べかすがたまりやすく、歯ブラシが届きにくく汚れが残りやすい傾向があります。斜めや横向きに生えている場合はさらに磨きにくくなり、むし歯のリスクが高まります。
親知らずがむし歯になると隣の歯にも影響が及ぶことがあり、目で確認しづらい位置のため、気づいたときには進行していることも少なくありません。

歯ぐきの炎症がおこる

親知らずは奥に生えているため歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすい歯です。特に一部だけ顔を出している場合、歯と歯ぐきのすき間に細菌が入り込み、炎症を起こしやすくなります。腫れや痛み、口が開けづらいといった症状が現れることもあり、悪化すると発熱や強い痛みにつながるケースもあります。違和感を覚えたら、早めの受診が大切です。

現段階で抜いたほうが良い親知らず

痛みや腫れがある

親知らずの痛みや腫れには、主に次の4つの原因が考えられます。

むし歯や歯周病
親知らずはお口の一番奥に生えるため、まっすぐ生えていないと歯磨きが難しくなります。磨き残しによって歯垢(プラーク)や食べかすがたまり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

智歯周囲炎(ちししゅういえん)
親知らずが斜めに生えると、隣の歯との間にすき間ができ、その部分に汚れがたまることで歯ぐきに炎症が起こります。

歯並びに悪影響が出ている

親知らずが歯並びに影響を及ぼす原因と症状についてご説明します。
原因としては、親知らずが斜めや横向きに生えていたり、歯茎の中に埋まっている場合です。こうした状態では、隣の歯が押されてしまい、歯並びに悪影響を与えることがあります。なお、親知らずを抜歯しても、すでに変化してしまった歯並びは自然には元に戻りません。そのため、矯正治療を検討している方は、先に親知らずを抜くことをおすすめします。

手前の歯を溶かしている

親知らずが手前の歯を侵す原因と症状についてご説明します。
原因は、親知らずが横向きに生えていることです。この向きでは歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすくなります。 その結果、細菌が増えて炎症が起こりやすくなります。炎症が長引くと、親知らずの周囲の骨が溶け、隣の歯(第二大臼歯)の根まで影響してしまうことがあります。

腫瘍や嚢胞の原因になっている

歯茎の中に埋まった親知らずが、腫瘍や嚢胞の原因になることがあります。
原因は、骨に埋まった親知らずの周囲に液体がたまり袋状になることや、歯に起因する腫瘍が発生することです。親知らずが原因で骨の中に袋状の液体が生じる状態を「含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)」と呼びます。 多くは自覚症状がありませんが、放置すると大きくなり顎の骨を溶かすため、摘出が必要になります。まれにですが、埋まった歯から歯原性腫瘍が発生することもあります。

抜歯後の注意点

抜歯後は、治癒を妨げないために以下の点に注意してください。

  • 当日は運動や熱いお風呂など、体を温める行為は控える
  • 腫れが引くまでは飲酒を避ける
  • 抜歯部は指や舌で触らない
  • 歯磨きの際は傷口に当たらないよう注意する
  • うがいはできるだけ控える
  • 麻酔が切れるまでは食事を控える
  • 抜歯後はやわらかいものを中心に食べる
  • 硬いものや刺激の強い食べ物は避ける
  • 処方された抗生物質は最後まで服用する
  • タバコは傷の治りを遅らせるため控える
  • 洗浄や抜糸の予約には必ず来院する
CHECK

親知らずを抜いた後こそ、予防と定期健診が重要です

親知らずを抜歯すると、周囲の歯ぐきやお口の状態が大きく変わります。傷の回復を妨げないケアが必要なだけでなく、抜歯した部分に食べかすがたまりやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まることもあります。また、親知らずがなくなることでかみ合わせや清掃のしやすさが変わる場合もあるため、経過観察が重要です。予防歯科では、専門的なクリーニングや歯ぐきのチェックを通じて、再発や新たなトラブルを早期に防ぐことができます。健康な状態を保つためにも、抜歯後は定期的な健診を続けることをおすすめします。

予防歯科・定期健診

歯ぎしり・食いしばりについて

睡眠中や日中の集中時など、無意識のうちに歯を強く擦り合わせたり(歯ぎしり)、かみしめたり(食いしばり)する癖を「ブラキシズム」と呼びます。
ご自身では気づきにくいものの、この時にかかる力は非常に強く、歯や顎の関節に大きな負担をかけ続けます。これが慢性化すると、歯のすり減りや破折、知覚過敏、さらには顎関節症や頭痛、肩こりなどを引き起こす原因にもなってしまうのです。

歯ぎしり・食いしばりのサイン

患者さまに「歯ぎしりや食いしばりはありますか?」とお尋ねすると、「ないと思う」「指摘されたことはない」と答える方も少なくありません。
しかし、本人が自覚していなくても、歯ぎしりや食いしばりの痕跡はお口の中に現れます。
そのため、私たちはこうした質問をして、見えないサインを確認しているのです。

歯のすり減りや欠け
咬頭(歯の一番高い部分)が摩耗し、歯の表面が平らになることがあります
骨降起
強い力がかかる歯の周囲の骨が盛り上がってくることがあります
粘膜の圧迫痕
頬や舌に、歯の跡がつくことがあります

歯ぎしり・食いしばりのサイン

ストレス

歯ぎしりの主な原因は、強いストレスによるものと考えられています。日常生活でのさまざまな変化や緊張が影響し、寝ている間に無意識に歯ぎしりや食いしばりを行うことで、ストレスや不安を発散しているといわれます。しかし、歯や顎関節に悪影響を及ぼす場合は、放置せずに改善することが大切です。

歯並び

歯並びが乱れていると、上下の歯のかみ合わせが不安定になり、歯ぎしりが起こりやすくなります。特定の歯に強い力がかかったり、詰め物や被せ物の高さが合わなかったりすると、かみ合わせが安定せず、歯ぎしりの原因になることがあります。

生活環境

日常的にトレーニングを行っていたり、重い物を持つなど力を使う作業が多い方は、無意識のうちに力を入れるために食いしばりをしていることがあります。

集中している時間が長い

人は何かに集中していると、無意識のうちに歯を食いしばることがあります。これは、集中力を高めたり、力を発揮しようとする反応です。運動や肉体労働だけでなく、仕事や趣味などに夢中になっているときにも、知らず知らずのうちに食いしばりが起こることがあります。

歯ぎしり・食いしばりの種類

グラインディング(歯ぎしり)

グラインディングは、上下の歯を強くかみしめて左右にギリギリとこすり合わせるため、音が出て家族など周囲にも気づかれやすい歯ぎしりです。「歯ぎしり」と聞くと、多くの方がこのタイプを思い浮かべるでしょう。
このタイプでは歯が横に動くことで、歯の表面がすり減りやすく、ひどい場合はエナメル質が削れて象牙質が露出することもあります。 また、詰め物が外れたり歯が割れたりすることもあり、歯を支える骨にも負担がかかります。

クレンチング(かみしめ)

クレンチングは、上下の歯を強くかみしめたり食いしばったりする歯ぎしりの一種です。夜寝ている間だけでなく、昼間でも起こることがあります。
歯を強くかみしめるだけなので、ギリギリとこする音はほとんどなく、本人や周囲が気づきにくいのが特徴です。長時間かみしめが続くと、歯や歯ぐき、咬筋・側頭筋などの筋肉に負担がかかり、痛みや骨隆起(骨が膨らむ現象)が起こりやすくなります。また、歯が割れやすくなることもあります。

タッピング(歯をカチカチする)

タッピングは、上下の歯を「カチカチ」と鳴らすように接触させる歯ぎしりの一種です。
グラインディングやクレンチングと比べると、歯や顎への負担は比較的少なめです。夜間だけでなく、日中の癖として行ってしまう方もいます。音がはっきりと出るため、自分でも気づきやすいタイプのブラキシズムです。

歯ぎしり・食いしばりが及ぼす悪影響

日常生活で無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをしていることはありませんか?
これらは睡眠中にも起こることがあり、自覚していない方も少なくありません。
通常、リラックスしているときは上下の歯の間にはわずかな隙間がありますが、歯ぎしりや食いしばりで長時間歯が接触すると、歯や顎に大きな負担がかかってしまいます。

歯が割れる

歯に長時間強い力がかかると、歯が割れることがあります。特にクレンチング(食いしばり)の習慣がある方に多く見られる症状です。また、詰め物などで歯の高さが変わっている場合、その部分に負担が集中しやすく、割れやすくなるため注意が必要です。

歯の根っこが割れる

むし歯や歯周病に次いで、歯を失う主な原因のひとつが歯根破折(歯の根が割れること)です。特に強いかみしめ(クレンチング)を習慣としている方に多く見られます。歯根が割れてしまうと、歯を残すことが難しくなり、抜歯が必要になるケースがほとんどです。

歯周病悪化につながる

歯周病は、歯垢(プラーク)内の細菌が原因で歯ぐきに炎症を引き起こす病気です。症状が進むと、歯を支える顎の骨が溶け、最終的には歯が抜けてしまうことがあります。さらに、歯周病の状態で強くかみしめると、顎の骨に大きな負担がかかり、骨の吸収が加速して歯周病が悪化する原因となります。

詰め物が取れやすい

歯ぎしりや食いしばりがある方は、詰め物や被せ物に強い負荷がかかります。長期間にわたって力がかかり続けると、これらの歯が欠けたり外れたりするリスクが高まります。

顎関節症になりやすい

顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に痛みが生じ、口を大きく開けられなかったり、関節から「カクンカクン」と音が鳴ったりする症状です。原因のひとつとして、グラインディング(歯ぎしり)やクレンチング(かみしめ)が関与することがあります。歯ぎしりによる負担で顎関節症を悪化させないよう注意が必要です。

頭痛や肩こりの原因になる

十分に眠ったのに、朝起きると体がだるい、顎や顔の筋肉が重い、頭がすっきりしないといった症状を感じることはありませんか?こうした不調の原因は、病気ではなく、無意識のうちに行っている歯ぎしりや食いしばりである可能性があります。

当院での治療法

日常的な治療

  • 日中は無意識に歯を食いしばらないよう注意する
  • 適度にリラックスしてストレスを減らす

ナイトガードを使用する

就寝中にナイトガードを使用することで、上下の歯同士が直接ぶつかるのを防ぎ、歯や顎への負担を和らげることができます。ナイトガードは歯科医院で型を取って作製可能です。
歯ぎしりや食いしばりが気になる方は、ぜひご相談ください。

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